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眠りについてのエトセトラ

現代人と睡眠

「現代人の睡眠が危ない」という警鐘を鳴らす医学関係者は、今や日本だけでなく世界規模で増えています。
睡眠、すなわち眠るということは、身体と脳を休め、日々の生活での疲れをリセットし、朝目覚めた時、心身ともに活気ある状態にするために必要不可欠なものです。こちらでは、現代人の睡眠についてご説明していきます。

睡眠障害

不眠等の睡眠障害があれば、心身不調から生活習慣病やうつ状態を引き起こします。ひどい場合になると、発育期の子どもでは心身の発達に遅れが生じたり、高齢者では寿命の短縮につながるとも言われています。また、それらは結果的に、医療費の増大につながります。さらに、睡眠障害による作業能力や判断力の低下が「うっかりミス」を引き起こし、交通事故や産業事故、医療事故の原因にもなっており、それらの経済的損失も懸念されます。
スリーマイル島やチェルノブイリ原子力発電所の事故、スペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発事故も単純なミスで、現場担当者の睡眠不足、睡眠障害があったそうです。アメリカの計算によると、睡眠障害による経済的損失は、世界で年間80兆円に上るといわれ、これだけでも大変な社会問題です。

「日本人成人における睡眠障害の有症率に関する横断調査」(平成9年国立公衆衛生院蓑輪眞澄、土井由利子)によると、日本人の約20%にあたる2,400万人が睡眠障害に苦しんでいるという結果が出ています。つまり、5人に1人が眠れぬ夜を過ごしていることになります。インターネットをはじめとする新しいメディアやコンビニ等の深夜営業店舗が増え、昼夜の区別のない24時間稼動型社会となったことで、人間本来の生理的能力や生活サイクルを失わせ、リズムを狂わせているようです。

21世紀型睡眠障害の代表としてよく挙げられるのは「神経症性不眠症」「睡眠覚醒リズム障害」「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」等です。
とくに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こる。または、睡眠1時間当たりの無呼吸や低呼吸数が5回以上起こる」ことを定義しています。
厚生労働省では、睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上起こる場合、5年後の生存は84%であると報告しています。

睡眠時間と質

NHK放送文化研究所が行っている「国民生活時間調査」によると、2000年の日本人の平均睡眠時間は7時間23分。年代別に見ると、30代は6時間57分、40代は6時間59分となっており、睡眠時間の基本といわれている「8時間睡眠」から見ると大きな隔たりがあります。1970年には平均7時間57分であったことを考えると、年々睡眠時間は減少傾向にあります。

花王株式会社が首都圏在住の女性(20〜40代)450人を対象に「睡眠満足度」を調査(2003年)したところ、自分の睡眠に満足していない人は、54%にも上るという結果が出ています。満足と答えた人も含めて何らかの不満要因を持っていた人は86.2%で、実に9割近い人が睡眠に対して満足していません。最も多かった不満要因は「睡眠時間が足りない」で、以下「寝つきが悪い」「眠りが浅い」「何度も夜中目が覚める」でした。
現代社会においては「睡眠時間の長短」を論じるよりも、「睡眠の質」を改善する方法を考えることが先決なのかもしれません。

現代人は、様々な厳しい生活環境下での生活を強いられています。ストレスや過酷な労働条件、運動不足や食生活、そして昼夜を問わない生活様式。そうした要因が、睡眠障害の一担であることは事実でしょう。
しかし、決してそれだけではなく、例えばストレス等も原因しているのではないでしょうか。日中、強いストレスを受け疲れれば、人間の身体はその分深い眠りを求めるでしょう。
全てを解決できるわけではありませんが、「寝具」が持つ役割、特に「枕」が担う役割は重要です。多くの睡眠研究者にも、枕で睡眠のパターンも質も変わるということが認められています。

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